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新しい価値を生み出す「ニューエリート」はどんな人だろう?

終身雇用、新卒一括採用、年功序列など日本型人事制度が変わりつつあり、「エリート像」も変わりつつあると思います。

本書の著者であるピョートル氏は、有名大学の学位保有という名誉、固定化された地位…といった「オールドエリート」の特性は、今急速に価値を失いつつあると指摘しています。

「ニューエリート」についての本を紹介します!

概要

本書は「新しい価値を生み出す働き方」を紹介した本です。新しい価値を生み出すとは、ポスト資本主義社会で、ゼロから1を生み出すことです。具体例として、著者が出会っている以下のような人たちが挙げられています。

  • 新卒で入社した会社を3ヵ月で退社し、独立した人
  • 会社で苦労した結果うつ病を発症し、絶望的な気持ちで退社を決意したものの、復帰してから見違えるようなパフォーマンスを発揮している人
  • 14歳で会社を立ち上げた人
  • 会社に勤務しながらアーティストとしても活動している人

企業としてはグーグルやフェイスブックなどがあり、これらの企業は「世界を変える」という大義名分と「楽しいからやっている」というモチベーションが両立しています。

このように、新しい価値を生み出す人こそ「ニューエリート・変革層」であり、著者は以下のようにビジネスパーソンを5つの層に分類しています。

  • 変革層:社会に魔法をかけ、変革を起こす影響力を実際に持っている
  • 実践層:「こうしたら変わるかな」「やっぱりこうしよう」という実験と工夫を繰り返し実践している
  • 変えたい層:「変えなきゃ」「どうしたら変えられるのかな?」と思いつつも実行力と勇気が足りない
  • 気づいた層:「このままじゃダメだ」「でもグーグルみたいにはなれないし」などと、課題を自覚しつつも、半ばあきらめていて行動力も低い
  • ゆでガエル層(現状で満足していて、変化の必要性に気づいていない)

著者はモルガン・スタンレー、Googleなどで働き、オールドエリートとニューエリートの両方の経験から語られているのが本書の特徴です。章立ては以下の通り。

  1. 2020年代の「成功者」とは?
  2. つねに学び、自分をアップデートする
  3. 決断は直感で、早く動いて結果を出す
  4. 会議・チーム作りはアウトプットから逆算する
  5. スプリントのリズムで体調を管理する
  6. 人材をめいっぱい活かす企業のやり方

新しい価値を生み出す働き方

各章ごとに印象に残った言葉を紹介します。新しい価値を生み出す働き方のヒントになります。

2020年代の「成功者」とは?
  • 未来は予言できない。しかし新しい仕事を作ることは、今できる
  • 会社に合わせて生きるくらいなら、社外に道を切り開け
  • 時代をリードする人材は「自分が見たい世界」を作る
  • お金を得ることだけが自己実現ではない
  • 働かなくていい世界になったら、何が「成功」になるのか?
つねに学び、自分をアップデートする
  • 学び続ける人しかチャンスをつかめない
  • アフターファイブに勉強するより、仕事に学びを絡めよう
  • その道のプロに会うためにお金を使うのが、自分がプロになる近道
  • 人に会うときは、相手の学びになるよう頭を使う
  • 毎年「テーマ」を決めて脱皮する
  • 師匠をたくさん持つことで思考停止を避ける
  • セミナーでは、何か1つ持ち帰れたら上出来
  • 学力よりも必要になる、世界の問題を解決する能力
決断は直感で、早く動いて結果を出す
  • 直感で決断した後に必ずやるべきこと
  • 日本人にはフィードバックが圧倒的に足りない
  • 瞬間に集中することで目の前の選択肢を増やす
  • 何でも面白がると、その場が建設的な方向に進んでいく
  • 偶然にどう反応するかで、次のチャンスに出会えるかが決まる
  • 「楽しんで仕事した者勝ち」の世界がやってくる
会議・チーム作りはアウトプットから逆算する
  • チームメンバーは固定させない
  • コミュニケーション能力の評価基準は「相手が行動してくれたか」のみ
  • アウトプットに不要なメンバーは会議に呼ばない
  • 会議は一回ですべてを終わらせる!
スプリントのリズムで体調を管理する
  • マラソンではなくスプリントの発想で生きる
  • 自分で選択した疲れは心地いい
人材をめいっぱい活かす企業のやり方
  • 人材を活かす企業は「従業員の自己実現のために会社がある」と考える
  • 会社都合で働かせるのには限界がある
  • あなたはストームルーパーになりたいか?
  • 学歴も見た目も関係ない。人材はすべて結果で判断する

新しい価値を生み出す人

人間の働き方は変化し続けてきました。

氷を収穫していた生産経済の時代は、肉体労働が主で、服従と勤勉さが求められました。ナレッジエコノミーの時代は、専門性や知恵が求められるようになりましたが、アウトソーシングやシステムで事足りるようになってきました。これからはクリエイティブエコノミーで、ゼロから新しい価値を生み出すために、情熱、創造性、率先が求められます。

ナレッジエコノミーの成功者オールドエリートで、有名大学を卒業したら学歴エリートとして「○○大学卒」という肩書きのもとに生き続けます。

クリエイティブエコノミーの成功者ニューエリートで、「世界を変える」という大義名分と「楽しいからやっている」というモチベーションが両立し、持続的に成長します。

それぞれの特徴は以下の通り。

さいごに

ピョートル氏が指摘しているように、「お金」という資本を使ってビジネスをする資本家と、労働によって「お金」という対価を得る労働者によって成立している資本主義社会は終焉を迎えつつあります。

『お金2.0』ではポスト資本主義として、価値を軸として回る社会「価値主義」が提案されており、興味深く本書と合わせて読むとよいでしょう。

服従より情熱・創造性・率先がより求められるようになると、自己実現しやすい社会になるのではないでしょうか。自己実現に関して印象に残ったフレーズを引用します。

自己実現は、自分のレガシーを残すことです。幸せに生きるためにgive&takeのバランスをとることも必要です。世界に(仕事を通じて)何をもたらしたいのか、世界から(仕事を通じて)何を得たいのかをしっかり決めて生きている人は、ニューエリートです。

「仕事を通じて何をもたらしたいのか」「仕事を通じて何を得たいのか」考えるためにも本書を読んでみるのはいかがでしょうか。